ビットコインキャッシュの詳細、仕組みとは

ビットコインキャッシュは、ビットコインと同様にP2Pキャッシュという分散型のプロトコルが採用されており、中央管理者がいないという特徴があります。

ビットコインを分裂させて誕生したビットコインキャッシュですが、それを手掛けたのはBitcoin ABC、 Unlimited、Nchain と XT developersという3つのプロトコル開発企業で、その目的は「ビットコインを超えたビットコインの誕生」だといわれています。

今回は、そんなビットコインキャッシュについて解説していきたいと思います。

ビットコインキャッシュの特徴

ビットコインキャッシュは、ビットコインがハードフォークされて誕生したものです。

ハードフォークとは、簡単に言えば「分裂」という意味で、仮想通貨はよくこういったハードウォークを行います。

ビットコインキャッシュの主な用途はビットコインと同様に「決済」、通貨単位は「BCH」です。

2017年8月にICOが行われました。発行上限は2100万、BCHブロック認証サイクルはビットコインと同じ10分ですが1ブロックの容量が8倍となっています。

このことについて、詳しく解説していきます。

ハードウォークした理由とは？

ビットコインキャッシュが誕生した理由は、ビットコインが抱える「スケーラビリティ」という問題が原因でした。

2017年7月20日、ビットコインのスケーラビリティ問題を解決するために、「ビットコイン改善提案(BIP)91」(通称Segregated Witness)がアクティベートしました。

その内容とは、簡単に言えば「ビットコインのスケーラビリティをなくすために、ビットコインを分裂させよう！」というものです。

分裂させることにより、分裂した分のビットコインを改良することを可能としたのです。

そして研究開発の結果、ビットコインキャッシュは誕生しました。

ビットコインとビットコインキャッシュの違いとは？

ビットコインとビットコインキャッシュとの大きな違いは１つ、「最大ブロック容量」です。

ブロック形成の際、ビットコインには「最大容量が1ブロックあたり１MBまで」という制約がありました。

そのため、大量のユーザーが一度に送金をしてしまうと、ブロック形成が間に合わなくなり「送金詰まり」という現象が起きてしまうことがありました。

「送金詰まり」が起こってしまうと、ウォレット間のビットコインの送金に2時間以上、場合によっては1日かかってしまうという事態にもなりました。

この「送金詰まり」を解決するためにビットコインキャッシュが生まれたと言ってもいいでしょう。

ビットコインの1ブロック当たりの最大容量が1MBなのに対し、ビットコインキャッシュの1ブロック当たりの最大容量は8MBです。

言うまでもなく、送金スピードが上がり「ビットコインを超えるビットコインが誕生した」という声も上がりました。

そのため、ビットコインからビットコインキャッシュへ移行するマイナーも増えました。

特に記憶に新しいのが、2017年11月10日のビットコインキャッシュの価格高騰です。

後にその真相について詳しく話しますが、この時は「ビットコインキャッシュがさらにハードフォークを起こすのではないか」という噂が上がりました。

さらに、ロジャーバー氏という仮想通貨の億万長者が「マイナーはビットコインからビットコインキャッシュへ移行しよう」という旨のコメントをしてビットキャッシュを指示する姿勢を見せました。

その結果、ビットコインからビットコインキャッシュへのマイナーの大移行が始まり、ビットコインは送金詰まりが多発し、ビットコインキャッシュの価格はビットコインの5割ほどまで高騰しました。

色々な所で決済が可能になってきているBCH！

ビットコインキャッシュは仮想通貨の中でも特に決済として利用できる場が多いです。

東京エリアであれば「うなぎ料理専門店 川昌」や「回転寿司酒場 銀座沼津港」などの和食店から、音楽レコード店「Eruce」、フロリダの整形外科での決済など、様々な分野のお店で決済を行うことが出来ます。

ビットコインキャッシュプラスとの違い

ビットコインは何度かハードフォークを行っており、その結果ビットコインキャッシュ以外にも様々な仮想通貨が誕生しています。

その一つとして、2018年1月に取引所で取引が開始される予定だった「ビットコインキャッシュプラス」があげられます。

ビットコインキャッシュプラスは1ブロックの容量が8MBと、ビットコインの8倍となっています。

ただ、ビットコインキャッシュと比べると同じですので、「なぜわざわざビットコインキャッシュプラスを発行したいのか」という疑問は残ります。

ビットコインキャッシュプラスが発行された理由としては「ビットコインのハードフォークブームに乗るため」や、「ビットコインキャッシュに名前勝ちしたいから」など、様々なうわさが繰り広げられていますが真相は定かではありません。

ビットコインキャンディーとの違い

ビットコインキャッシュがハードフォークを行い誕生した仮想通貨に「ビットコインキャンディー（CDY）」というものがあります。

2018年1月13日にハードフォークを行い、取引所へ公開されました。

2017年11月に噂されていた「ビットコインキャッシュのハードフォーク」の噂は本当だったというわけです。

ビットコインキャッシュキャンディの発行数は210億CDYなので、ビットコインキャッシュの1000倍以上になります。

また、ビットコインキャッシュキャンディはブロック生成時間が2分と、ビットコインキャッシュと比べるとさらに短くなっているのが分かります。

量子コンピュータの対策も施されているので、マイニングの際に発生する「51％問題」についても耐性があるといわれています。

ビットコインキャッシュがなぜ注目されているのか？

下の図は、ビットコインキャッシュが公開された日から2018年5月末日までのチャートになります。

※チャート画像はみんなの仮想通貨様のものを利用させて頂いております。

公開初日の終値は１BCH＝85003.50円でしたが、その後は下降トレンドが続きます。

その後、仮想通貨ブームの２０１７年末～２０１８年初旬にかけて値が上がり、最高値の１BCH=428738.41円を付けました。

その後は下落が続きますが、１月初旬に「ビットコインキャッシュがハードフォークを行い、ビットコインキャッシュキャンディが公開される」と噂されると再び30万円台を突破します。

しかしビットコインキャッシュキャンディ公開後に価格は下落し、２０万円台を切ってしまいました。 2018年3月中旬には公開時の価格付近へ戻っています。

価格は下がっていますが、他の仮想通貨と比べると注文量は多く人気があるといえそうです。

ビットコインキャッシュは注文の出来高が大きいことが特徴で、理由としては「ビットコインキャッシュのハードフォークにより、さらに進化した仮想通貨が手に入るのでは？」という思惑があるからだと言えます。

特に韓国での注文発注量が6割を占めていると言われているそうです。

ビットコインキャッシュがビットコインを超える可能性

ビットコインキャッシュのハードフォークによりビットコインキャッシュキャンディも誕生していますし、今後もハードフォークに期待してビットコインキャッシュが買われ続けることに変わりはなさそうです。

そう考えると、今でこそ価格は下がっていますが、将来的には最高値を超える高騰を見せてくれる可能性も0では無さそうです。

そうなれば、分裂もとであるビットコインの価格を超えるという可能性も無きにしも非ずといえるかもしれません。

もしかしたら価格が公開時近くまで下がっている今こそが最後の買いのチャンスなのかもしれませんね。

ビットコインキャッシュが新たに新規発行される仕組み

ビットコインキャッシュは、ビットコインと同様にマイニングによるブロック作成により新規発行が行われます。

マイナーと呼ばれる参加者が、新たなブロックをあらかじめ発行されているブロックチェーンにつなぎ、それが承認されると「新たなコイン」としてビットコインキャッシュが生まれます。

今後のビットコインキャッシュはまだまだ儲かる？

ビットコインキャッシュの1番のメリットは「ビットコインと比べて送金詰まりが起こりづらい」ことにあります。

スケーラビリティがビットコインの8倍なので、スムーズに送金をすることが出来ます。 デメリットは、ビットコインキャッシュプラスのような「ぱちもん」が出てくることにより、ビットコインキャッシュの信頼性が損なわれる可能性があることです。

しかし、それは逆を言えばビットコインキャッシュキャンディのような上位互換が発行される可能性もあるともいえます。そうなれば、ビットコインキャッシュへの買い注文がさらに増え、価格が高騰するのは言うまでもありません。

いずれにせよ、ビットコインキャッシュ自体の性能が悪いわけではないので、デメリットよりもメリットのほうが大きく見られます。

やはりビットコインキャッシュが値上がりする可能性が高いという事に変わりはなさそうです。

ビットコインキャッシュの買い方は簡単

ビットコインキャッシュは取引所にもよりますが、1円から購入することが出来ます。

ビットコインキャッシュを買うことが出来る取引所は国内では5～7社ほどあるので覚えておきましょう。

購入方法としては、大雑把に説明しますと5ステップあります。

• ① 取引をしたい取引所にてアカウントを登録
• ② 本確認を申請
• ③ 書留にて取引所にログインするためのアカウント情報を受け取る
• ④ 取引所へログイン、入金手続き
• ⑤ ビットコインキャッシュを購入！

以上となります。

アカウント登録と本人確認申請はすぐに終わりますが、そこから書留を受け取るまでに最低でも１週間はかかります。

ここぞというチャンスを逃さないために、早めにアカウント登録をすることをおススメします。