Bybit（バイビット）は、Bybit Fintech Limitedが運営する、仮想通貨FXに特化した海外取引所です。現物取引には対応しておらず、取り扱い通貨も10種類程度ですが、最大レバレッジ100倍で取引できるうえに、使いやすいスマホアプリから取引できることで日本人トレーダーにも人気が高まっています。

海外取引所であるため、本人確認が必要なく、メールアドレスだけでアカウント登録・口座開設まで出来ます。

また、海外取引所のため基本的に入金は仮想通貨のみとなっています。口座開設が終わったら、国内の取引所から仮想通貨の現物を送金し、取引を始めてみましょう。

バイナンスに入金や送金方法を完全ガイド

口座開設と入金が完了したら、取引を始めてみましょう。

ここでは初めてBybitで取引を始める人向けに、画像を交えて分かりやすく取引法を解説していきます。

Bybitで取引可能なペア

Bybitには、大きく分けて3種類の取引対象があります。

• インバース無期限
• インバース型先物
• USDT無期限

インバース無期限

1つ目が、「インバース無期限」で、先物取引と違って強制的に清算される期限がないため、理論上はずっとポジションを持つことが出来ます。

インバース無期限で取引可能なのが、

• BTCUSD
• ETHUSD
• EOSUSD
• XRPUSD

の4銘柄です。

インバース型先物

2つ目が、「インバース型先物」で、強制的に清算される期限が決まっています。そのため、銘柄の横に清算期限が記されています。

インバース型先物で現在、取引可能なのが、

• BTCUSD0924
• BTCUSD1231
• ETHUSD0924
• ETHUSD1231

以上の2銘柄4種類です。清算期限の日付は、もちろんその時によって違います。

USDT無期限

3つ目が、「USDT無期限」で、最も多くの銘柄数を取り扱っています。USDT建で清算期限のないレバレッジ取引になります。

USDT無期限で取引可能なのが、

• BTCUSDT
• ETHUSDT
• BNBUSDT
• ADAUSDT
• DOGEUSDT
• XRPUSDT
• DOTUSDT
• UNIUSDT
• BCHUSDT
• LTCUSDT
• SOLUSDT
• LINKUSDT
• MATICUSDT
• ETCUSDT
• FILUSDT
• EOSUSDT
• AAVEUSDT
• XTZUSDT
• SUSHIUSDT
• XEMUSDT

以上の20銘柄です。アルトコインを幅広く取引できます。

Bybitのチャート・取引機能の見方

チャート

Bybitアプリのホームを開き、真ん中の矢印マークの左側のローソク足アイコンをタップすると、取引画面に入ることが出来ます。

デフォルトでBTCUSDが表示されているので、ここではBTCUSDを例としてチャートの見方を解説していこうと思います。

ここでは日足が表示されていますが、時間軸としてはデフォルトで5分、15分、4時間、1日が足として選択できるほか、その他をタップすれば、1分、3分、30分、1時間、2時間、6時間、12時間、1週間、1ケ月も表示可能です。

板

チャートのページをそのままスクロールすると、板という注文の入り具合を可視化したものが表示されます。これを参考にして投資をする人もいます。

左側が現在の価格よりも下に入っている買い注文、右側が現在の価格よりも上に入っている売り注文です。上の約定をタップすれば、歩み値と言って成立した注文が流れてきます。

インジケーター

インジケーターも、人によっては取引の際に重要な指標になるものです。

チャートの下に「MA」や「BOLL」などと出ている部分があると思います。これがインジケーターで、移動平均線やボリンジャーバンド、出来高などを指します。

デフォルトで出来高(VOLUME)が表示されていますが、表示されている場合は白文字がオレンジになっています。白文字をタップすればオレンジに変わって表示され、オレンジをタップすれば白に変わって非表示になります。

EMAやMACDなどの他、さまざまなインジケーターを表示することが可能です。自身の取引手法に合わせて使いましょう。

Bybitでの取引方法を詳細解説

チャートや機能の見方を一通り確認したところで、実際に取引を始めるにあたり、注文方法の違いやレバレッジ調整、ポジションの取り扱い方などを、図解込みで詳細に見ていきましょう。

取引画面に移動する

まず、Bybitスマホアプリのホームから、下の中央にある矢印のアイコンをタップすると、取引ページに入ります。

こちらが取引画面のホームです。ここから基本的な取引を説明していきます。

まず、ここで表示しているペアはBTCUSDです。他のペアを取引したい時は、一番左上の二本線が入っているタブをタップします。

取引ペアの選択

すると、上記画像のように取引ペアの選択ができます。

デフォルトでBTCUSDになっていますが、先ほども挙げたように、現在取引可能な、インバース無期限、インバース型先物、USDT無期限のペアがすべて出てきますので、取引したいペアを選択しましょう。

以下は再びBTCUSDをベースに話をしていきます。

レバレッジを調整する

次に、レバレッジの調整についてです。Bybitは最大レバレッジ100倍で仮想通貨FXをすることがあります。ですが、100倍に固定されているわけではありません。

取引のホーム画面を開き、一番上の右側に、黄色で100xと表示されている部分があります。そこをタップすると、レバレッジを調整することが出来ます。

レバレッジは左右にスライドすることで変更でき、1倍～100倍の間で好きなように動かしましょう。

マージンを選択する

Bybitの取引の特徴として、「分離マージン」と「クロスマージン」のどちらかを選ぶことが出来ます。

「分離マージン」は、取引に使う証拠金だけを口座資金全体とは分けることが出来る機能です。そうすることによって、仮に1つのポジションがロスカットされても、口座の資金全体には影響が及ばず、損失を最小限に抑えることが出来るのです。

一方、「クロスマージン」は、口座全体の資金で取引をしますので、損失が発生した場合は口座全体に及ぶことになります。

クロスマージンの選択は、上のタブを切り替えることで可能になります。

最後に取引の注文方法を決める

再びホームに戻り、注文方法の選択をします。

取引ページの左上の方に指値注文と書いてあるタブがありますので、そこをタップすると注文方法の選択が出来ます。

注文方法は、指値注文、成行注文、条件付きから選択できます。

では、ここから注文方法に合わせて、買い注文(ロング)や売り注文(ショート)をする方法、ポジションの取り扱い方について見ていきましょう。

まずは指値注文で、買い注文を出す方法ですが、指値は基本的に今の価格よりも下のところに置くものです。

指値を置きたい価格を入力します。そして、これが重要な点ですが、Bybitは取引の大きさをドルで表現します。

つまり、BTCUSDの取引なら、0.1BTCのような形ではなく、1USD分のような形であらわされます。レバレッジ100倍で10000ドル分のポジションを建てる場合、100ドルの証拠金が必要になります。

注文価額の部分に、建てたいポジション量に必要な証拠金が表示されます。全て入力したら買い/ロングのボタンを押します。

すると上記画像のように指値注文買いと表示されるので、「はい」を押すと注文が確定されます。

※「成行注文」、「条件付き」の注文方法については後述にまとめております。

成行注文の方法を理解しよう

今回は指値注文でご紹介しましたが、成行注文は「成行注文」を選択して買い/ロングを押すことで完了します。指値と違い、成行は取引が価格がどうであれ約定するように出す注文だからです。

注文した内容を確認しよう

上記画像のように注文した内容は取引画面の下のところに表示されているので確認してみましょう。

注文した内容の変更やキャンセルをする方法

注文を変更、キャンセルするには注文の部分をタップすると、「変更する」、「注文をキャンセル」と出てきますので、そちらを押します。

キャンセルボタンを押すと、上記画像のようにキャンセルできます。キャンセル成功の通知が表示されるかと思います。

利食い/損切り注文方法

注文後にポジションの欄を見ると、出した買いポジションの現状を確認できます。ここをタップすると、利食い/損切り注文の設定と決済ボタンが出てきます

利食注文と損切注文ですが、利食いは目標の価格(買いなら今より上)で置いておくことで、自動的に利益確定が出来ます。

損切注文は、ある価格に到達したら自動的に損切りしてくれるものです。損失が膨らむのを防ぐことが出来ます。

利食と損切の注文は、自分で価格を定めるほかにパーセンテージを押すことで、○％で利確・損切のように設定できます。

利食い/損切りの2つの決済方法

利食と損切の注文を決済する際は、ポジションの数量を入力し、成行か指値かを選択します。

成行で決済をする場合

成行での決済の場合は、その時点での市場価格で決済されます。「はい」を押せば決済されます。

指値で決済をする場合

指値は、自分で決済する金額を決めたうえで数量も決めて、「はい」を押すことで指値での決済注文を出すことができます。

売り注文(ショート)を覚えよう

次に売り注文(ショート)についてです。

ホームから指値注文を選択し、指値(ショートなら今よりも上の価格)で売りたい価格とポジション量を入力し、赤い売りボタンを押します。すると上記画像のように表示されますので、「はい」を押すことで注文が通ります。

売り注文(ショート)を変更する場合

注文を変更する際は、下にある注文をタップすることで変更、利食・損切注文を追加することが出来ます。

決済をする際は、同じようにポジションをタップすれば成行や指値による決済をできます。

売りの成行注文も、同様に成行注文を選択して注文数量を入力し、売りボタンを押すことで完了できます。

レベレッジの最大値は通貨ペアによって異なる

ここまでは、BTCUSDを例に取ってやってきましたが、他のペアでも基本的には変わりません。ただし、違う部分もあります。それが最大レバレッジです。

最大レバレッジ100倍はビットコインの話であり、値動きが大きくなるアルトコインでは、それぞれ最大レバレッジが決められています。

例えば、SUSHIのような通貨では、レバレッジ25倍になっています。イーサリアムは最大レバレッジ50倍となっています。

この範囲内で自由に調整することは出来ますので、自身の取引に合わせて設定しましょう。

Bybit（バイビット）の使い方・買い方Q&A

価格やポジション量を入力したのに、注文が通りません…

アカウントに十分な資金が入っているかを確認しましょう。ポジションを建てるのに十分な証拠金が無ければ、注文は通りません。

分離マージンとクロスマージンはどちらが良いですか？

初めての方は分離マージンがおすすめです。