ライトコインの仕組みとは

ライトコインは、中央管理者が存在しない仮想通貨で、ビットコインから派生して誕生した仮想通貨です。

ライトコインの開発者は中国人の「チャーリー・リー」で、ビットコインの生みの親「サトシナカモト」と違い実在する人物です。

チャーリー氏がライトコインを開発した理由は「ビットコインの欠点を補える仮想通貨を生み出したかったから」です。

ライトコインの特徴

ライトコインの特徴は、大雑把に言えば「ビットコインを「金」と例えるなら、ライトコインは「銀」である」だと言えるそうです。

これはつまり「仮想通貨でも決算事情や店舗側の好みによって、利用できる仮想通貨の幅を広げてもいいのでは？」ということです。

店舗で会計処理を行うのにSuicaを使いたい人もいればEdyやWAONを使う人もいるのと同様、仮想通貨にもいくつか種類があっても良いのです。

それぞれの決済方法に強みがあるのと同様、ライトコインにもビットコインには無い強みがあります。

ライトコインは「送金時間」と「マイニングに掛かる機材の節約」という面でビットコインよりも優秀な仮想通貨だと言えるのです。

また、ライトコインはハッシュレートやセキュリティの面でも優秀で、仮想通貨全体が下落時期であった中、ライトコインのハッシュレート及びセキュリティは最高値130/THを記録しており、さらに日々それらは強固になっています。

そのため、他の仮想通貨と比べるとハッキングなどの恐れが少なくなるという面もあり、さらにビットコインとは違い、ライトコインは完全な匿名性暗号通貨として取引することもできるのが特徴的といえるでしょう。

ライトコインの送金時間について

ライトコインの送金時間はビットコインの4分の1である2分30秒が平均だと言われています。送金時間が特に速い取引所であれば1分を切ることも珍しくないそうです。

ライトコインはブロックコインと同様、ブロックチェーンを生成することにより発行され仮想通貨です。

ビットコインは、ブロックチェーンの処理に10分かかります。これに対し、ライトコインはその4倍の速度で処理をします。

そのため、ビットコインと比べて送金が速く、また送金詰まりが起こりにくくなっているのです。

さらに、ライトコインのブロックチェーン処理はビットコインより比較的簡易なため、送金手数料も割安になっています。

決済処理機能ラインペイ（Litepay）開始について

ライトコインの開発チームである「Lite coin財団」は、ライトコインをより実用的なものにすることを目的として2018年後半に「Litepay（ライトペイ）」という決済サービスを発表する予定です。

Litepayは、ライトコインを利用した決済サービスで、飲食店や美容室などの会計を、ライトコインを利用して行うことが出来るようになります。

ビットコインにも似たようなサービスである「Bit Pay」という決済処理機能がありますが、LitepayはBitpayと比べて決済に掛かる手数料が安くなるメリットがあるのです。

使い方は非常に簡単で

• ① 商品を購入、サービスを利用する
• ② QRコードをスキャンor文字と数字の文字列をコピーして貼り付け
• ③ 受け取ったライトコインをドルに変換、決済を行う
• ④ 提携先の銀行から決済に利用した分が減額される

といった流れになっています。

Litepayは、VISAと提携して「ライトコインデビットカード」を発行する予定で、そうなればATMや世界中のVISA加盟店でライトコインを使うことが出来るのも夢ではありません。

カード発行時には個人情報を提出する必要がないため、カード会社から個人機密情報が漏洩する心配もないので、従来のクレジットカードよりも安全な決済サービスだと言えます。

生みの親チャーリー・リーが全保有のライトコインを売却

ライトコインは「ビットコインの弱点を補う新しいアルトコイン」ということで人気があり、公開日からずっと値を上げ続けていました。

しかし、2017年12月、ライトコインの生みの親であるチャーリー・リー氏がなんと保有するライトコインをすべて売却したのです。

この時ライトコインは仮想通貨時価総額ランキング5位で、2017年に入って75倍の価格まで上昇をしていたため「開発者が勝ち逃げしたのでは？」という噂が立ち、市場は一時混乱しました。

しかし、チャーリー氏がライトコインをすべて売却した理由は「利益相反を避けるため」というものだったのです。

チャーリー氏は日常的にTwitterを利用しており、そこでよく仮想通貨に関するツイートをしています。

彼のツイートが仮想通貨の値動きに影響を及ぼすのは言うまでもなく、場合によっては彼自身のコメントにより彼が保有する仮想通貨の価格が高騰するという事もありました。

そのような利益相反の可能性を0にするために、チャーリー氏は自身が保有するライトコインをほぼすべて売却ｓすることにしたのです。

結果的に、チャーリー氏が売却したライトコインは小さな比率に過ぎなかったため暴落などは起きず、彼自身も「私が保有していたライトコインを売却したことにより、短期的にはライトコインの価格は下がるが、長期に考えればライトコインにとっては良い結果になるだろう」とコメントしています。

実際に、12月から翌年2018年1月にかけてライトコインの値は上がっているので、彼のコメントは間違っていなかったようですね。

ライトコインはなぜ注目されているのか？

ライトコインが注目されている理由の一つに「高騰率」が挙げられます。

2017年は様々な仮想通貨が値上がりした年でしたが、その中でライトコインは値上がり率9位を記録していて、その伸び率はなんと50倍です。

また、時価総額も仮想通貨内で5位を記録しており、ビットコインの上位互換という性質も相まってかなり注目を集めています。

ライトコインが新たに新規発行される仕組み

ライトコインはマイニングという仕組みにより新規発行が行われます。

マイナーはマイニングを行うことにより、その報酬としてライトコインを受け取ることが出来ます。

仕組みとしては、まず未承認のブロックにトランザクションをまとめます。そこでブロックの追加権を賭けて他のマイナーと勝負をします（計算問題を解く）。

最も早く計算問題を解くことが出来て答えを提出できたマイナーは、報酬としてライトコインを受け取ることが出来るのです。

2018年3月現在では、マイニング報酬は25LTC＋トランザクション手数料を受け取ることができます。法定通貨である日本円で換算すると47万円ほどとなっています。

発行限度は8,400万Litecoin

ビットコイン開発者は、ビットコインに希少性を出すために発行上限数2100万枚を設けています。

ライトコインも同様の理由で発行上限があり、その数はビットコインの4倍である8400万枚です。

ライトコインの発行数量が上限に達した場合、ライトコインの新規発行は行われなくなり、マイナーへ支払われる報酬も少なくなります。しかし、マイニングの報酬が０になることはありません。

マイニングには「ライトコインの新規発行」以外にも「ライトコインの送金」を行う役割もあるため、その際にマイナーへの報酬は支払われます。

取引履歴を記録するライトコインの取引台帳についても、発行上限到達後は新規発行の記録は入力されなくなりますが、送金の記録は入力され続けるのは覚えておきましょう。

今後のライトコインはまだまだ儲かる？

ライトコインはこれからも値上がりするのでしょうか？結論から申し上げますと「値上がりする可能性は高い」です。

ライトコインは、言ってしまえば「取引速度の速いビットコイン」のようなものなので、ビットコインの上位互換バージョンだと言えます。機能性は非常に優秀です。

さらに、時価総額やLitetpay導入による有用性の向上など、信頼性や将来性の面からみてもライトコインの価格は上がる可能性はかなり高いと言えるでしょう。

ただし、ライトコインには発行上限があるため、発行数が上限に達するとマイナーへの報酬が送金手数料だけになります。そうなればライトコインの送金手数料はもちろん値上がりするので取り扱うなら要注意。

その際は多少ライトコインの価格は値下がりする可能性を秘めています

しかし、このデメリットについては他の仮想通貨も同様なのでライトコインだけの問題ではありません。

逆に言えば、発行上限に達していない今こそがライトコインを買い付ける絶好のタイミングと言えるのかもしれませんね。

ライトコインの買い方は簡単

ライトコインを取り扱っている取引所は、国内と海外合わせて6社ほどあります。

bitFlyerなどの大手取引所でも取り扱いが行われているので購入は簡単です。

そのほとんどが取引手数料無料なので、かなり手軽に買い付けることが出来そう、購入する際の最小単位は取引所によっては1円から購入することが出来るばあいもあります。

購入までの流れとしては、大雑把に説明すると5ステップあり、

• ① 取引をしたい取引所にてアカウントを登録
• ② 本確認を申請
• ③ 書留にて取引所にログインするためのアカウント情報を受け取る
• ④ 取引所へログイン、入金手続き
• ⑤ ライトコインを購入！

以上となります。

アカウント登録と本人確認申請はすぐに終わりますが、そこから書留を受け取るまでに最低でも１週間はかかるのでそちらは頭にいれておいてください。

ここぞというチャンスを逃さないために、早めにアカウント登録をする事をおすすめします。