イーサリアムクラシックの詳細

イーサリアムクラシックの仕組みとは

イーサリアムクラシックとは、有名アルトコイン「イーサリアム」から分裂して生まれた暗号通貨です。

近年時価総額2位を維持し続けているイーサリアムと似た特徴を持つと通貨して、さまざまな企業や投資家たちから注目を集め、2016年7月にリリースされて以降常に多くの話題を提供してきました。

イーサリアムのシステムを受け継ぎながらも、独自の路線を歩んでいくその姿勢が評価されたようで、2017年5月辺りから価格が高騰しはじめます。

結果的に時価総額も10位台をキープしていることから、元のイーサリアムにも負けない人気通貨の一員となりつつあるでしょう。

イーサリアムとはちがってセキュリティを重視した構造となっているので、ブロックチェーンの安定した利用が見込めるのも魅力です。

またイーサリアムクラシックには中央管理者が存在しないため、自由でスムーズな取引が可能となっています。

中央で管理されることによる経済的な影響は受けづらいおかげで、仮想通貨としての価値を維持することも難しくはないでしょう。

コストの面でもメリットが大きいので、イーサリアムクラシックを使った資金の送受信が事業の成功を助けることになるかもしれませんね。

イーサリアムクラシックの特徴

イーサリアムクラシックは、イーサリアムのハードフォークによって誕生することになりました。

ハードフォークとは、元の通貨との互換性をなくしたアップデートを意味し、事実上の新通貨を作りだすプロセスのことをいいます。

イーサリアムクラシックという名前と、色違いのロゴから両者を同じものとして見てしまいがちですが、性質や運用理念はまったく別のものであると覚えておきましょう。

イーサリアムクラシックは特にブロックチェーンのセキュリティには力を入れていて、より安全なやりとりをユーザーに与えてくれます。

仮想通貨としての拡張性よりも外部からの攻撃に備えることを選んだイーサリアムクラシックは、少しでも通貨の取引を安全に行いたい人たちから好評を得ているようです。

仮想通貨は高い価値を持つようになったため、今や世界中で盗難やハッキングの被害が報告されています。

そんな現状を考えると、セキュリティの高さを特徴としたイーサリアムクラシックは今後たくさんの企業や国家間で利用されていくかもしれませんね。

分裂の原因はThe DAOのハッキング事件

イーサリアムクラシック誕生の背景には、「DAO事件」と呼ばれるハッキング被害があります。

DAO事件とは、イーサリアムのプラットフォーム上で資金調達を行っていたICO「DAO」が不正に送金され、当時にして60億円以上のETHが盗難されてしまった事件です。

イーサリアムは誰でも参加できるプラットフォームであったため、その脆弱性を狙った犯行だといわれています。 結果としてイーサリアムはセキュリティの課題に直面し、その後の対応を迫られることになりました。

イーサリアムの開発メンバーは、イーサリアムの状態をDAO事件の前に戻すことを考え、そのための準備を始めます。

しかしそれは中央管理者がいないという暗号通貨ならではの特徴に反することであるとし、一部の技術者たちが新プロジェクトの立ち上げを画策することになりました。

そうして発足したのが、イーサリアムクラシックです。

イーサリアムクラシックはDAO事件をなかったことにするのではなく、その反省を活かしてさらに強固なセキュリティシステムを構築することを目指すとのこと。

ハードフォークの際イーサリアムの方が圧倒的に優勢だったため、市場規模こそ小さくなりましたが、イーサリアムにはない新しい魅力を持った通貨として、現在世界中の取引所で売買されるようになっています。

DAO事件をきっかけに分裂したことはイーサリアム保有者に不安を感じさせましたが、お互いに住み分けに成功したおかげで今はそれぞれのメリットを自由に利用できることでしょう。

イーサリアムクラシックのエアドロップとは

イーサリアムクラシックは2018年3月に、新通貨「カリスト」をハードフォークすると発表しています。

イーサリアムの技術をベースとしながら、サイドチェーンを活用してスケーラビリティ（ブロックの容量制限によって生じる送金詰まり）の解決を目指すカリストは、今後の発展に期待されることになるでしょう。

そしてイーサリアムクラシックは、このハードフォークに対して「エアドロップ」を行うことも発表しました。

エアドロップとは、新規通貨の発行時に無料で配布を行い、その知名度と流動性を向上させることをいいます。

イーサリアムクラシックを所定のウォレットで保存するか、BinanceやKuCoinといった取引所でイーサリアムクラシックを保有することで、1ETCに対して1CLOコインをもらうことができるようです。

イーサリアムクラシックを持っているのなら、ぜひCLOコインをもらえるこの機会を逃さないようにしましょう。

イーサリアムと同じスマートコントラクト機能が強み

イーサリアムクラシックは、分裂元であるイーサリアムと同様に、スマートコントラクトにも対応しています。

スマートコントラクトとはブロックチェーン上での契約の自動化を実現し、さらに細かい契約内容を記録することが可能となるシステムです。

さらなるコストの削減と契約スピードの向上につながるため、今後契約の際に第三者が必要な場面がなくなっていくかもしれません。

スマートコントラクトはさまざまな事業や取引に応用される可能性を秘めているので、イーサリアムクラシックの価格高騰の理由になり得ます。

投資を考えている場合はスマートコントラクトが必要になりそうな業界と、イーサリアムクラシックが関係するようなニュースをチェックしていきましょう。

イーサリアムクラシックはなぜ注目されているのか？

イーサリアムクラシックは2018年現在、注目通貨の1つとして数えられています。

その注目度は公開以降続いていて、2017年5月には1ETC＝2000円を超え、その後2018年1月には1ETC＝5000円に近づく値動きを見せました。

時価総額も最大でトップ5に入っていた時期もあるため、期待値の高さが数字にも表れているといえるでしょう。

注目の理由はやはり、イーサリアムと似た性質を持ちながら新しい価値観を提供している点が関係しているようです。

スマートコントラクトとセキュリティの高さをアピールすることで、今後も多くの投資家がイーサリアムクラシックに注目していくことでしょう。

まだまだ価格高騰の余地はあるため、利益を狙うのならイーサリアムクラシックのチャートは確認してみてください。

イーサリアムクラシックが新たに新規発行される仕組み

イーサリアムクラシックは、マイニングによって通貨の新規発行を行っています。

ブロックチェーンのやりとりを検査し、パソコンのパワーを使って計算することで報酬を与えるこのシステムは、イーサリアムクラシックの根源だといえるでしょう。

ブロックチェーンの運営に貢献すればするほど報酬を得られるので、巨額の投資を行ってマイニングを実施している団体も珍しくありません。

個人でマイニングすることも可能で、その場合はなるべく高性能のコンピューターが必要となるでしょう。

ビットコインなどの有名通貨よりは比較的楽にマイニングできるため、初心者でも挑戦しやすいといえますね。

イーサリアムクラシックも発行限度は約2億1,000万ETC

2017年12月にイーサリアムクラシックは「ECIP 1017」と呼ばれるハードフォークを実行し、ブロック報酬の減少と発行枚数の上限に制限を発表しました。

ECIP 1017によってイーサリアムクラシックの発行上限は、今後約2億1000万ETCになる予定となっています。

発行に上限を定めていないイーサリアムとは、この点が大きなちがいになることでしょう。

ただしブロックチェーンの報酬変動率によって上限は若干変化するとされていて、2億3000万ETCまでの間で抑え込むようです。

発行枚数に上限を設けることは通貨に希少性を生み出し、価格の上昇につながるとされています。

投資先としてさらに有力になりますが、一方でマイニングによる報酬額がカットされることになるので、直接的な利益が減ることにもなるでしょう。

発行枚数に上限を設けることにはメリットもデメリットもありますが、イーサリアムクラシックの将来的には大きなプラスになると予想できますね。

イーサリアムの相場に影響しやすい？

イーサリアムクラシックは、イーサリアムの相場に影響しやすいといわれています。

そのため投資を行う際には、イーサリアムクラシックのチャートをチェックすることでイーサリアムのその後を予測することもできるでしょう。

過去にはハードフォークによってイーサリアムの流通量が減り、それを理由に価格が下がったこともあるため、イーサリアムクラシックとの関連性がうかがえますね。

影響する相場があるということは、初心者でも簡単に売買の参考にできることになるので、イーサリアムクラシックの購入時はぜひイーサリアムも合わせて確認してみましょう。

今後のイーサリアムクラシックはまだまだ儲かる？

イーサリアムクラシックは今後も、さらなる価格高騰に期待ができる通貨です。

特に誕生の理由を知っている人にとっては、仮想通貨の理念を貫くイーサリアムクラシックがより魅力的に写るかもしれません。

イーサリアムよりも通貨の価格が安い現在、イーサリアムクラシックの方がスマートコントラクトにかかる手数料が安価になるといったメリットもあります。

イーサリアムとはちがう点が、そのままイーサリアムクラシックならではの特徴となるため、投資する価値があると思える人はチェックしてみましょう。

しかしイーサリアムクラシックとイーサリアムは非常に似通っている部分も多いため、イーサリアムよりも上位の存在となるのが難しいというデメリットもあります。

いかにしてイーサリアムクラシックが独自の特徴をアピールしていけるかで、今後の価格の最高値は変わってくることでしょう。

それでもイーサリアムクラシックは2018年初頭の時点で国内外の多くの取引所に上場していて、簡単に売買が行える人気通貨です。

さらに認知度を高めていければ、価格の高騰につながる可能性は十分にあるでしょう。

イーサリアムクラシックの買い方は簡単

イーサリアムクラシックは、今のところ海外の取引所での展開が多いようです。

日本国内ではビットフライヤー・コインチェック・QUOINEX・DMM.bitcoinで取り扱われていて、それぞれ登録をすることで売買が行えるようになります。

売買の最小単位は取引所ごとに異なりますが、1000円以下からでも無理なく購入が可能です。

少額投資ができるので、高騰を期待してとりあえず少量を保有しておくのもいいでしょう。

イーサリアムクラシックの売買方法は非常に簡単で、取り扱いのある取引所に登録後、本人確認を行って銀行口座に入金をします。

後は自分の好きな量を購入するだけでいいので、誰でも簡単にイーサリアムクラシックを手に入れることができるでしょう。

保有後は値上がりを待って、利益が最大になったタイミングで売れるように準備してみてください。