2020年に東京オリンピックが開催されるに伴い、注目を集め始めているスポーツ界ですが、そんなスポーツ界にもブロックチェーンの技術を利用したサービスが参入しました。
今回は、NEMブロックチェーン技術を利用して応援したいスポーツチームへ投げ銭することができるサービス「エンゲート」について紹介したいと思います。

エンゲートの特徴・仮想通貨との関連性

「エンゲート（engate）」は、自分のお気に入りのスポーツチームやスポーツ選手へ投げ銭を行うことができるサービスです。

2018年10月20日にβ版（ベータ版）のプレスリリースが行われ、利用が開始したばかりの比較的新しいサービスになります。
「スポーツ選手にギフトを送る」というサービスはそんなに目新しいものではなく、似たようなサービスとして、スポーツ選手やアーティストへプレゼントができる「Anny」や「Zazzle」などのサービスがすでに存在しています。
しかし、エンゲートは、スポーツ選手へギフトや投げ銭ができるだけではなく、チームやファンとの「コミュニティ」を作っていくサービスであることが大きな特徴です。

また、エンゲートでは、ファンが投げ銭をするだけではなく、スポーツチーム側が、チームの練習風景のライブ配信や試合、メッセージ動画などの「リワード」を提供してくれます。
試合を見ながら贔屓の選手に投げ銭したり、応援メッセージを送ったり、ファン同士チャット形式で交流したりすることができるところが、エンゲートの最も大きな特徴だといえるでしょう。
動画配信を見ながら、配信者へ投げ銭をするサービスとしては「17Live(イチナナライブ)」や「Showroom」があります。
動画を見ながら投げ銭をするという点ではエンゲートと同じですが、大きく異なる特徴として「エンゲートはブロックチェーン技術を利用している」という点があります。

エンゲートでは、利用者一人一人について、ポイントの投げ銭履歴やギフティングの履歴がブロックチェーン上に保存されます。
スポーツ選手やチームは、ブロックチェーン上に保存された履歴をもとに、たくさんの投げ銭をしたファンへのリワードを提供することもできます。
リワードの内容としては、スポーツ選手の感謝の気持ちを表す動画や選手たちとの食事会など様々なことが考案されています。

エンゲートの賛同表明チームである「横浜ビー・コルセアーズ」の岡本尚博CEOは「オープン戦のベンチに座れる権利など”それはやっちゃいかんだろ”ということをやってみたい」と発言しているので、ファンにとってはたまらない見返りが期待できそうですね。

なお、NANJCOINという仮想通貨を通して野球選手や野球に関する事業へ支援を行う「NANJ株式会社」というサービスもあります。
NANJ株式会社はポイントを投げ銭するのではなく、仮想通貨を購入したり直接現金を送金して支援したりする点や、野球のみに特化しているという点がエンゲートとは異なります。

スポーツ選手やチームに投げ銭ができるコミュニティ

エンゲートの大きな特徴の一つに「ポイントを購入してひいきのスポーツ選手やチームに投げ銭できる」というものがあると紹介しましたが、その仕組みについて詳しく説明します。

エンゲートはNEMブロックチェーンを利用してトークンを発行しており、ファンはトークンポイントを購入することにより、エンゲートを通して選手へ投げ銭をしたり、ギフトを送ったりすることができます。
ここで、ファンのポイント購入や投げ銭、ギフトの履歴は全てNEMブロックチェーン上に保存されます。
ファンは投げ銭のポイント量に伴いより大きなリワードを、スポーツ選手やチームから受け取ることができます。

ポイントトークンの発行にNEMブロックチェーンを利用するメリットとしては、プロトコルでトークンを発行できることによる「安全性」と、APIを用いて簡単に設計でき、トランザクション手数料が比較的低コストで済むという点があります。

エンゲート（Engate）の始め方・ダウンロード方法

ここからは、実際にエンゲートに登録してサービスを利用する方法について紹介します。
まず、下記アドレスよりエンゲートのホームページへアクセスします。
エンゲート（Engete）: https://engate.jp/

アクセスすると、上のようにスポーツチームの一覧が出てきます。
アカウントの登録をする際は、右上のメニューをクリックし、「マイページ」へアクセスします。

ログイン画面が出てきますので、「会員登録」をクリックします。

ニックネーム（本名ではなくてもOK）、電話番号、メールアドレス、パスワードを設定します。
「登録認証メールを送信」をクリックすると、登録したアドレスへエンゲートからメールが届きます。
メールに記載されているURLをクリックすれば、登録完了です。再度ログイン画面へもどり、メールアドレスとパスワードを入力すればログインができます。

会員登録が完了すれば、応援したいチームをフォローしたり、投げ銭のためのポイントを購入したりすることができます。

ポイントは100ポイントから購入ができます。たくさん購入するほど、お得です。

ポイントの決済方法はクレジットカードのみとなっています。
ポイントを購入したら、次は応援したいチームのホーム画面へアクセスしましょう。

右下の「ギフティング」アイコンをクリックすると、ポイントを投げ銭することができます。

ポイントは「ファイト！」「逆転ゴール！」「ブーイング」などそれぞれメッセージ機能も兼ねています。
10ポイントから投げ銭することができるので、気軽にひいきのチームを応援することができますね。

以上が、エンゲートの使い方についての紹介でした。
エンゲートは10月20日からサービスが開始しており、1月22日現在は賛同表明しているスポーツチームは12チームです。

賛同チームには、沖縄のハンドボールクラブである「琉球コラソン」、徳島県のプロ野球独立リーグである「徳島インディゴソックス」、兵庫県を本拠地とする女子サッカーチーム「INAC神戸レオネッサ」、東京都墨田区を本拠地とするフットサルクラブ「フウガドールすみだ」などがあります。

エンゲート（Engate）の評判・口コミ

ここでは、エンゲートを実際に利用しているかたの声をまとめてみました。

エンゲートでは、ファンが直接選手に対し支援する事ができる。

気軽に個人に出資できるサービスの下地が整ってきたのが今年であるならば、来年は人が使い出す。斬新で面白い盛り上がりにメディアが取り上げる。加速度的に企業が目を付ける。バズる。眉唾ものがいつの間にか人の中で当たり前になる。 https://t.co/L7m082a5Qe

— Takuho2.0 (@snack_voices) 2018年11月29日

J1チームに投げ銭が出来るとは！
凄くない？
やるなエンゲート！( 〃▽〃) https://t.co/ojbVf1NhKn

— マクト爬虫類っぽいってよ@Nemlogist (@macto1980_nem) 2018年11月29日

おっ、エンゲートええやん！

スポーツで投げゼニ出来るやん！ https://t.co/fmnab6Gf2O

— yuchan (@yuchanchan999) 2018年11月7日

【⚽️サッカーの楽しみ方⚽️】#ルヴァンカップ を観ながら
ナイスプレーな選手に無料でギフティングするが良しだと思う！！#エンゲート #湘南ベルマーレ https://t.co/u8ATdPNsvK

— 🐻ねむぐま屋🐻harvestale屋さん🌾🌾 (@nembear) 2018年10月27日

当たり前ですが、スポーツが好きな方が特に多くツイートをしていましたね。
また、ツイッター上では、エンゲート賛同表明チームも多くツイートをしていました。

／
スポーツギフティングサービス #エンゲート#grampus 開設
＼

記念して、12/1（土）のホーム最終戦の #湘南ベルマーレ戦 に向けて、100ptを無料贈呈するキャンペーンを開催！

サービスとキャンペーンの詳細は▶️https://t.co/XgTrlwJPtC pic.twitter.com/x1WowyUQCC

— 名古屋グランパス 公式 (@nge_official) 2018年11月28日

中でも、名古屋グランパスは、エンゲートでチームへギフティングしたファンの中の上位10名に、選手のサイン入りユニフォームをプレゼントするキャンペーンを行っていたそうです。
チームのファンはこぞってエンゲートで投げ銭をしそうですね。

選手やチームに投げ銭ができる「エンゲート」まとめ

以上、スポーツ選手やチームへブロックチェーン技術を利用して投げ銭・ギフティングができるエンゲートの紹介でした。
エンゲートは2018年10月20日にスタートしたばかりの新しいサービスで、賛同表明チームも12チームとまだまだ多くはありません。

しかし、すでにサービスとしてはしっかり機能しており、エンゲートを利用してひいきのチームへ投げ銭をしているファンの方もいますし、スポーツチームもファンの方に対して「サイン入りユニフォーム」などのリワードを提供しています。
2020年には東京オリンピックを控えていますので、これから日本のスポーツ界には、より注目が集まることは間違いありません。

エンゲートもオリンピックに近づくにつれ、さらに盛り上がりを見せそうですね。