仮想通貨を購入すると、購入した通貨を安全に管理することが必要です。安全性を考えてまずはウォレットを作成するのが良いでしょう。

ただウォレットと言ってもセキュリティレベルや通貨の種類によって対応しているウォレットは異なってきます。ここでは仮想通貨のウォレットについてどのようなものがあるのか、またウォレットの対応通貨など含めてウォレット管理について解説します。

なぜウォレット管理が安全なのか？

仮想通貨を購入した際に何故ウォレット管理が安全と言われているのでしょうか？

まずは仮想通貨を持つうえでのリスクについていくつか説明します。インターネットの特質にもなりますが、「ウイルス」「フィッシング詐欺」「取引所の脆弱性」を考慮しておく必要があるのです。これらが原因でコインを失ってしまうと資産は0になってしまう可能性が高くなっています。

過去に起きた事件として、取引所から仮想通貨が不正流出(盗難)したコインチェックは、記憶に新しいですね。コインチェックは倒産しなかったものの、コインは戻ってくることなく保有者は強制的に日本円で戻ってくるという内容でした。

日本円への変換レートは88円だったため、それ以上の金額で購入していたために大きな損益を出してしまった人も少なくはありませんでした。

そう言ったリスクを回避するためにもウォレット管理で安全性を保持することが大切です。ただ、ウォレットと言ってもウォレットの種類によってセキュリティの強さや特性が違うので自分にとって適正なものを選択する必要があります。

ウォレット管理のメリット・デメリット

ではウォレット管理することで、どのようなメリットがあるのでしょうか？尚、デメリットもなしではありません。

取引所は不可抗力によって一瞬にしてコインを失う可能性が高くなっています。しかし、自分が持っているコインの量によって、その量等に合ったセキュリティレベルでのウォレットを選択することで、リスクが劇的に減ることは事実です。

ただ各ウォレットの特性でデメリットもあるので、どのウォレットが良いのかはそれぞれの特徴とメリット、デメリットを理解した上で選ぶようにしましょう。

コールドウォレットとホットウォレットの違いについて

仮想通貨ウォレットには公開鍵と秘密鍵が保管されます。銀行口座で言うと、公開鍵が口座番号のようなもので、秘密鍵が銀行ATMで使うパスワードのようなものです。送金等で仮想通貨を使う際には公開鍵と秘密鍵を使って認証を行い、取引を行います。

この場合はインターネットに繋がっている必要がありますが、保管のみであればインターネットに繋がっている必要はありません。インターネットに繋がっていないということはハッキングやウィルス感染等のリスク回避できるのです。

この様にインターネットに繋がらない状態で保管を行うウォレットのことをコールとウォレットと言います。逆に繋がっている保管状態をホットウォレットと言います。

ホットウォレットのメリット、デメリット

メリットはオンライン状態であることから送金等の処理をすぐに行うことが可能です。また、外部から操作を行うことも可能です。

逆にデメリットは不正アクセスがあった場合は第三者によって操作されてしまう可能性があり、またネットワークの不具合によって操作不能に陥る可能性があります。

コールドウォレットのメリット、デメリット

メリットはオフラインの状態なので、ハッキング等の危険性は極めて低いと言えるでしょう。

デメリットとしてはオフラインということもあり送金等で手間を取られること、またコールドウォレットそのものを保管するためのセキュリティを考える必要があります。

仮想通貨のウォレットは主に5種類

WEBウォレットやアプリウォレット、ソフトウェアウォレット、モバイルウォレット、ハードウェアウォレット、ペーパーウォレットについて特徴とメリット、デメリットについて紹介しています。

仮想通貨のウォレットには主に5種類があります。それぞれの特徴とメリット、デメリットは下記の表にて確認してください。

種類	特徴	メリット	デメリット
ウェブウォレット	取引所とは別のオンライン管理	取引所よりも安全性は高い	メールアドレス、ID＆PWDの簡単な設定なのでハッキングされる可能性は0ではない。小さな額の管理にとどめる。
ソフトウェアウォレット	デスクトップへソフトをDLしてローカル環境で管理	インターネットに接続しなくても使えることで、安全性は高くなる	管理しているPCがウィルス等に侵された際は管理が出来なくなる場合がある
モバイルウォレット	スマホでアプリをDLして管理	デスクトップと違って持ち運びができるので、決済等でも使用可能	盗難、またハッキングによる被害は0ではない
ハードウェアウォレット	USBのような外付け端末によって管理	インターネットに繋がらなくても、アプリも必要ないためハッキングも極めて低いので安全性が高い	ウォレット自体の紛失、故障の場合は復旧が難しい
ペーパーウォレット	ペーパーを使って秘密鍵を管理	ウィルスやハッキングとは無縁なので安全性と言う点では一番高い	紙の紛失、文字が読めなくなると復旧が難しい

仮想通貨のウォレットはセキュリティ性の幅とそれに伴う利便性、自分が持っている仮想通貨がなくなってしまった時にどれくらいのリスクが発生してしまうのかによって選択するのが良いでしょう。

ウォレットによって対応通貨が違う

ウォレットによって対応している通貨は違います。ハードウェアウォレットは全てが同じ価格ではなく、そのウォレットでの取り扱い通貨や設定、セキュリティ強化機能等がそれぞれ違い、金額も数千円のものから数万円のものが足ます。

自分で管理したい通貨が何種類でどのようなものを持っているのか？や、複数アカウントでの管理や求める利便性等によって選ぶ必要があります。

おすすめできる最強の仮想通貨ウォレット

仮想通貨は管理者がいないため、トラブルに巻き込まれても持っていた仮想通貨が戻ってくる可能性は低いということを理解しておきましょう。そのためにもウォレット管理にすることはとても重要です。

仮想通貨をウォレット管理するにはハードウェアウォレットが、安全性が高いことは分かりますが、ではどのハードウォレットを準備するのが良いでしょうか。

いくつも種類が出ていますが、中でも「レジャーナノS」がオススメです。まず日本語対応しているので安心して使うことができますし、最大のメリットは送金手数料が安いこと。

別のハードウェアウォレットと比較したところ、20分の1以下の手数料で送金できるのは、とても大きな強みになっています。

そして、とても高額な仮想通貨を保有している人はハードウェアウォレットを更に貸金庫へ保管するという場合もあるのです。この様に、一つの方法ではなく組合せによって、より高いセキュリティを保持することができます。

レジャーナノSについては当サイトで設定方法から使い方を紹介していますので、気になる方は「Ledger Nano S(レジャーナノS)使い方～①初期設定方法」をご覧ください。

他にも国内で知名度の高いハードウェアウォレット「トレザー」も設定方法から使い方を紹介していますので、興味がある方は「ハードウェアウォレット、トレザー（TREZOR）を使って安心を得よう」を参照しください。

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