前々から噂にはなっていましたが、ブロックチェーン搭載スマホというものがついに、発売されるようです。

ここで難しいのが、ブロックチェーン搭載と言ってもどういった方法で搭載となるかです。ただ仮想通貨のウォレットが搭載されるだけでは、ブロックチェーン搭載とは言えないでしょう。

この辺りがすごく気になったので、まずはどういったものなのか少し調べてみる事にしました。

複数の企業で導入予定があるブロックチェーン搭載スマホ

このブロックチェーン搭載のスマホは多くの企業、著名人が注目しているものです。

となると参戦している開発会社も多いのですが中でも、台湾の「HTC」とスイスの「シリン・ラブズ（SIRIN LABS）」は開発の先を進んでいると言ってもいいかもしれません。

しかしながら、2018年7月に開発争いをしていた2つのメーカーには少しの差が生まれました。

台湾のHTC「エクソダス」はネイティブ・ブロックチェーン・ネットワークを取り入れた製品を作る予定だったのですが、こちらは現状では断念したようです。

ですが、仮想通貨ウォレットとクリプトキティのアプリを搭載するのは確定だそうで、スマホで快適に仮想通貨の取引やDAppsゲームを利用出来るようになるようです。

これだけでも従来のスマホに比べると、歩みが始まったと考える事が出来そうですね。

こちらの価格は日本円で約10万円となるようで、iPhone等と同じような価格帯での販売となりそうです。

もう一つの企業はシリン・ラブズ。日本ではあまり馴染みはないかもしれませんが、以前にも話題になっているので、名前を知っている人はいるかもしれません。

「アンドロイド・スマートフォン、ソラリン」の開発会社です。

世界最高峰のセキュリティーとセンスとして発売された、1万6000ドルの超高級スマホである、あのソラリンの開発会社です。

こちらの会社の面白い所は、開発費をＩＣＯを通して集めたというところでしょう。24時間で日本円にすると120億円を集めて話題にもなりました。

そのシリン・ラブズが発表したのが、「フィニー（Finney)」です。価格帯は、日本円で約10万円とこちらも同程度の価格設定で出してきています。ソラリンの件があったので200万近いものが出てくるのでは無いかと内心でドキドキしていましたが、コレくらいの価格であれば日本で、もしも発売されても、購入出来るかもしれません。

こちらに搭載されている機能は一部ではありますが、DappsSHOPの利用が可能。スマホ内にコールドウォレットを搭載とかなり攻めているように感じます。

Dappsをスマホで利用出来るというのは非常に良いものなのではないかと、現段階では思います。

こちらは2018年の10月頃に日本では発売予定となっています。

スマホでブロックチェーンの時代になりそうな予感

HTCは今回少し遅れを取ったように感じますが、将来的にはスマホでマイニングが出来るようにするという明確な目的があります。

逆に、シリン・ラブズはDappsをスマホで利用するというのが目的なので、最終目的の部分で違いがあるからこそ、今回は「差」が付いた可能性はあります。

様々な用途に合わせて今後ブロックチェーン搭載スマホは増えていく可能性もあります。ブロックチェーンは仮想通貨だけでなく、あくまで全体を指すのでそれぞれの特徴が出る形になるかもしれませんね。

マイニング出来るスマホ、本当に大丈夫なのか？

マイニングと言えばイメージすろと、「電力」を多く消費するイメージがあります。もちろんそれはスペックの高いコンピューターを動かす必要があるからで、それらを携帯して、本当に大丈夫なのか、コンパクト化にどこまで成功するのか、少し考えてしまいます。

マイニング全体を見ると、世界の消費電力の0.5%がマイニングに使われるという可能性すら2018年の末には出てくると言われています。

それだけ消費する電力をスマホで賄えるのか？

マイニングを行うCPUは熱を持ちます。その熱の排熱はどうするのか？現在でもスマホは熱を持ちがちなので、排熱の問題は必ず出てきます。

スマホでマイニングは非常に魅力的なものですが、もう少し先になりそうです。一人でマイニングするのではなく、複数でということなら可能でしょうが、報酬も少なくなる事を考えると、複数で行うマイニングは人気は出ないのかもしれません。

次々と新しいブロックチェーン搭載のスマホが出てくるかもしれませんが、ようやくその第一号が発売されます。興味のある方は注目しておいたほうがいいでしょう。