これから仮想通貨を投資する際は様々な通貨に投資をする「分散投資」、数を絞って投資する「集中投資」のどちらが良いのでしょうか？
株や為替とは違う動きをする仮想通貨だからこそ、気になりますよね。
本記事では「有名な仮想通貨ファンド」の投資割合や「有名 仮想通貨ブロガー」の投資割合も合わせ、仮想通貨での分散投資方法のメリットについてご紹介いたします。

仮想通貨で集中投資のメリット・デメリット

株式や仮想通貨の投資において、1つの銘柄だけ買う集中投資の場合は、投資できる金額を多くできるため、株価が急騰すればリターンがとても多くなるという点と、チャートを分析したりする銘柄は一つだけでいいという点などがメリットとして挙げられます。
逆にその株価が暴落した場合は、損失が大きくなるというリスクがあります。

株式の場合を例にとりますと、投資に回せる資産が100万円だとして、そのうちの全額100万円を銘柄Aに集中投資したとします。その銘柄が急騰し株価が20%上がったとすると、20万円のプラスですが、逆に20%下がったとすると、20万円のマイナスとなります。
上がればよいのですが、下がると同じ分だけ損失が起こります。

これが集中投資です。
これは仮想通貨にも同じように当てはまります。したがって集中投資は、ハイリスクハイリターンな投資方法となります。

仮想通貨で分散投資のメリット・デメリット

一つの銘柄だけに投資するのではなく、複数の銘柄に投資する方法を分散投資といいます。
分散投資のメリットは、複数の銘柄に少しずつ投資するので、複数の銘柄の情報を知ることができ、結果として全体感を持った分析ができる点、ひとつの銘柄で損失が出ても、ほかの銘柄でカバーすることができる点などです。
また、相場が上昇基調であるときには、投資した銘柄全体が上がるというメリットもあります。

デメリットとしては、全体に少しずつの投資なので、ひとつが上がった場合でも、全体としてはリターンが小さいという点と、メリットとは逆に、相場が下落基調であるときには、投資した銘柄全体が下がるということ、投資する複数の銘柄について分析する必要があるため手間がかかる、などのデメリットがあります。
ただ、現在の仮想通貨の相場の状況ですと、ビットコインの値動きにその他のコインが引っ張られている状態なので、ビットコインと違う動きも見せる「草コイン」なども含めて投資しないと、集中投資も分散投資もあまり違いがないように感じると思います。

管理人がおすすめするのは分散投資

現在はビットコインに引っ張られている仮想通貨市場ですが、今後はそれぞれのコインの実用上の価値がしっかり評価され、仮想通貨の投資環境がさらに整備されていく可能性が高いため、仮想通貨の値動きのパターンも、いまとは違ったものになっていくと考えられます。
つまり、ビットコインに引っ張られず、それぞれのアルトコインがそれぞれの値動きをするようになっていくでしょう。

そのうえで、仮想通貨投資は分散投資がもっともおすすめです。
本来様々な仮想通貨にはそれぞれの特徴や成り立ち、目的があり、全てが同じ値動きをすることはないはずです。
また、数千種類あるといわれるアルトコインは、「長期銘柄」、「中期銘柄」、「短期銘柄」に分けることができます。
分散投資をするうえで、これら３つの銘柄に分けて分散して投資することで、より効率的な投資ができるといえます。

それ以外に、個人的にその銘柄を応援したいというスタンスで銘柄を選ぶという選択肢があります。
例えば、日本発祥の仮想通貨である「モナコイン」は、今後多くの投資家が購入することで、仮想通貨の中で日本製のコインが全体を引っ張っていくという流れを形成できるかもしれない、という期待を持って投資するというスタンスもあります。

分散投資する際に参考になる米国のファンド

昨年から世界中で仮想通貨ファンドが急激に増加し、現在約200弱ほどのファンドが存在しています。
その中の一部のファンドのポートフォリオを見ていきましょう。

パンテラ・キャピタル(アメリカ)

アメリカの仮想通貨ファンドで、これまでにビットコインの価格を何度も的中させてきたファンドとしても知られています。
そのファンドのポートフォリオがこちらです。

引用元：https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-05-10/P8HMAY6JTSE901

ビットコインの比率が最も多いですね！

Crescent Crypto Fund(アメリカ)

ゴールドマン・サックス出身者がCEOを務めるファンドで、共同創設者もゴールドマン出身という、ゴールドマンスピリッツが強いファンドです。

ビットコインが40%以上でダントツです！

Coinbase Index Fund(アメリカ)

アメリカ最大の仮想通貨取引所であるコインベースが立ち上げたファンドです。

やはりビットコインがダントツ！60%に迫る比率です。

atomic fund

紹介制のファンドという少し変わったファンドです。

先に紹介したファンドに比べれば比率は低いものの、やはりビットコインがトップですね。

仮想通貨ファンド企業の全体の傾向としては、まだまだビットコインがしめる割合はトップであること、そして、ファンドはアメリカがとても多いです。
これらのファンドはほんの一部にすぎませんが、今後もファンドの動向から目が離せません。

分散投資する際に参考になる仮想通貨投資家の割合

これから仮想通貨に分散投資する際に参考になるのが、ブロガーなどの仮想通貨投資家の情報です。
彼らはSNSで自身の運用状況を積極的に公開しており、どの銘柄に投資すればいいかわからないといった際の参考になりますので見ておくべきだと思いますのでいくつかご紹介します。

あっきん

引用元：https://akilog.jp/digital-currency-save-investment/#i-3

元公務員の仮想通貨運用ブログです。
運用成績はとてもよく、今投資している仮想通貨の一覧などもあり、とても参考になる投資家です。

7月15日時点で積立合計は536万円、仮想通貨とトークンにカテゴリー分けし、まんべんなく保有している、といった状態です。

ニルスの暗号通貨日記

この方もブログは、これから仮想通貨を始めたい人向けの情報をたくさん発信しており、仮想通貨の始め方を一から知りたい、といった方はぜひチェックしておいた方がいいです。

名前	投資割合
Ethereum	28.41%
Ripple	23.06%
Aeternity	21.41%
Waves	9.85%
Huobi Token	2.75%
NEM	2.48%
Bitcoin	2.19%
Electrify.Asia	1.97%
Electroneum	1.41%
Neurotoken	1.38%
Bluzelle	1.24%
POA Network	0.81%
Lamden	0.72%
Matrix AI Network	0.63%
NEO	0.59%
Auctus	0.49%
SHIELD	0.31%
MonaCoin	0.24%
Wagerr	0.06%

この方も良く管理できますなって数ですｗ
なんとイーサリアムがトップシェア。また、かなりマイナーなコインも複数保有しております。
この中から大化けコインは現れるのでしょうか？

マナ

タイトルがものすごくインパクトありますが、貯金1000万円を仮想通貨に全力投球しているブロガーさんです。
自身の経験を余すことなく載せており、こちらも初心者の方必見のブログです。

この表は2018年2月時点もものですが、ビットコインを筆頭に時価総額上位のコイン、その他マイナーコインで構成されています。

国内の取引所だけでは投資先に限界がある

仮想通貨の分散投資をするにあたっては、いくつかの取引所に口座を開設する必要がありますが、国内の取引所のみでは、取り扱っている通貨が少なく(むしろ少なすぎます！)ので、海外に目を向ける必要があるでしょう。
海外の取引所なら、国内では取り扱っていない通貨がとんでもないほど多く取り扱っております。

国内で取り扱っている仮想通貨(一部)

・ビットコイン　・イーサリアム　・リップル　・ネム　・モナコイン　・リスク　など

海外で取り扱っている仮想通貨

全て

全てと書きましたが、実際は全てではありません。
しかし、時価総額がとても少ない草コインと呼ばれる通貨など1000種類以上の通貨は取り扱っていると思われます。
ただ、数千種類あるといわれている仮想通貨の中で、国内の取引所ではたったの10数種類程度しか取り扱っていないというのが現状です。

投資する仮想通貨銘柄はどうやって選定する？

仮想通貨に投資するにあたっては、以下のような方法で選定することで、有望な通貨に巡り合える可能性があります。

1.仮想通貨のチャートをチェックする

CoinMarketcapやCoinGeckoなど、様々な仮想通貨の値動きのデータを取り扱っているサイトなどで、気になる銘柄のチャートをチェックすることができます。

直近24時間の値動きや、1年前や数年前までさかのぼってみることができますので、過去のある時点で価格が急騰していれば、それと同じ時期のニュースなどを調べ、なぜその時に価格が上がったのかを調べるなどし、その銘柄の価格が上がるパターンを調べたりすることで、今後騰がる銘柄を見つけるヒントになるかもしれません。

2.ハッシュレートをチェックする

これは基本的にビットコインやビットコインキャッシュなどの通貨に限定されますが、マイニングのボリュームを表す指標として用いられるハッシュ数をチャートで見る方法です。
例えば、過去にビットコインが暴落し、ビットコインキャッシュが暴騰した際、ビットコインコインとビットコインキャッシュのハッシュレートが急変していました。

このように、価格以外の指標を用いて銘柄を追いかけることで、価格の変動が起きる前に何らかのシグナルを見つけることができるかもしれません。

分散投資するなら購入タイミングを見極める

仮想通貨を購入するタイミングは簡単なようで難しいですが、まずは、選ぶ銘柄のスタンスを決めることが重要です。

短期、中期、長期それぞれの目線で銘柄を選定し、あとは、それぞれのチャートを確認し、テクニカル指標を使いながら、底値を探ります。
中長期の銘柄は買いだと思えばすぐに購入してもさほどリスクはありませんが、短期銘柄の場合は、できるだけ少ない資金で可能な限り底値を狙って購入しましょう。
そもそも仮想通貨投資は、短期でハイリターンを得ようと知ればするほど、ハイリスクになるので、購入資金は、短期＜中期＜長期、の順に設定しておくべきです。

※もし「ビットコイン」「イーサリアム」「ネム」「モナコイン」などZaifの取扱い仮想通貨銘柄で分割して買うなら「Zaifの積立コインサービス」がおすすめです。
【賢く仮想通貨を増やす！Zaifの積立コインとは】に詳細をまとめていますが、「Zaifの積立コインサービス」は毎月決めた金額で一定期間に一定金額分の仮想通貨を買い付け続けるという「ドルコスト平均法」の購入方法で毎日自動で購入を行ってくれます。

Zaifの積立コインについて

分散投資のお助けアプリ

仮想通貨の分散投資をするなら、保有している銘柄の一覧表示などで逐一管理できる環境が必須です。
そんなときに重宝するアプリをご紹介します。

Cryptofolio(クリプトフォリオ)

【【最新】皆も使ってる！仮想通貨 おすすめアプリ集】ページで詳しく紹介していますが、このアプリは無料を使うことができ、保有している銘柄の保有数を入力するだけで、現在の価格が自動的に算出される優れものです。
また、基準となる通貨を設定することもでき、例えば、ビットコインを基準にイーサリアムの時価を見れるようにしたければ、BTC/ETHのように設定すればOKです。

このほかにも様々な通貨を基準に設定することができるので、現在はビットコイン基準でみることが多いとは思いますが、イーサリアムなどの他の通貨のドミナンスが上がってくれば、いつでもその通貨を基準に時価を確認することができます。